パティシエ紹介「えみりん」です!
みなさん、こんにちは!
hannocでパティシエをしています、森です。みんなから「えみりん」と呼んでもらっています。いつもありがとうございます!3月13日にhannocがオープンしてもうすぐ1ヶ月がたちますので、この1ヶ月を私なりに振り返ってみようと思います。
私は今年25歳になる年で「ゆきりん(野中)」「すーやん(須山)」とは同い年です。それから少し年上の「あめくん(岡村)」「おにいちゃん(北川)」。キッチンは5人で、毎日ケーキを作っています。お店が完成してまっさらなキッチンを見た時は「本当にこんな環境で仕事できるなんて!」と感動して、しかも全員20代で、上下関係も何もないメンバーでスタートしたことが本当に嬉しくて…準備期間は毎日毎日ずーっと笑っていました。笑いすぎて疲れるくらいでした。
器具をどこに置くとか、冷蔵庫をどうやって使うとか、倉庫の整理方法とか、決めることはたくさんありました。パティシエも売り場で接客をしてラテアートもするつもりだったので、覚えることもたくさん…(※現段階ではキッチンに専念しています)。同時にECサイトで販売するテリーヌ、ゴーフレット、バターサンドをひたすら作って、ケーキの試作もして。濃い時間を過ごしたと思います。
ケーキの試作では、レモンを使ったケーキを任せてもらえました。他のケーキは甘めだから、しっかり酸味を引き出そうと瀬戸内レモンをたっぷり使ったケーキを完成させて、メンバーからもすごく褒めてもらえたんです。ビジュアルも可愛くて、めちゃくちゃ気に入っています。私にとって、思い入れのあるケーキになりました。
「タルト・シトロン」も含めて、オープンの日からしばらく12種類のケーキを作っていました。お客さんがたくさん来てくださって「美味しかった」「可愛いケーキ」と喜んでくださっている姿を見て、とても嬉しい気持ちです。でも毎日それだけの種類のケーキを準備するために、私たちは朝から夜遅くまでずっとキッチンにいる…という日が続きました。そんな私たちを見て社長の児玉さんが「負担を軽くしたい」と提案してくれたのが、ケーキの種類を減らすことでした。
そんな事情があり、私が考えた「タルト・シトロン」…今は販売できていません。「また食べたい」と言ってくださる方もいて、申し訳ない気持ちです。メインはレモンのババロアとダコワーズの2層になっていて、一つひとつくり抜いたレモンの果実を潰して作ったソース、さらに煮詰めたレモンを輪切りにして上に乗せて、シュクレを敷いて、メレンゲを焼いて手で割って側面にイイ感じに接着する…とても手がかかるケーキでした。試作をしている時「作るの大変だよ」って意見もあったのですが、私が「挑戦したいです」と言って、みんなが受け入れてくれたんです。結果的に負担を増やしてしまったこと、私が一番好きなケーキをお休みすることに、悔しい気持ちでいっぱいでした。と同時に、実際に作って販売し続けることも考えないといけないんだって、学ぶことができました。
今、みんなで作業スピード、チームワークの精度を上げている最中です。製造体制が整ったら種類を戻したり、新しい商品を出せるようになります。私もリベンジで「タルト・シトロン」の改良版を考えています。国産レモンの季節が4月中なので、せめて最後の一週間でも復活できるように、試行錯誤しているところです。みなさんからの「美味しい!」がまた聞けるように、これからもっともっと応援していただけるように、みんなで頑張ります!